理事長よりご挨拶

hattariji

超高齢社会夕張における地域医療

平成19年に高齢化率40%を超える夕張市が財政破綻し、市内唯一の病床機能を持った夕張市立総合病院(171床)も経営破綻となりました。その後、夕張希望の杜が19床の有床診療所と40床の介護老人保健施設として運営を引き継いでおります。

救急医療がなくなり、限られた医療資源の中、慢性疾患の予防と在宅医療に特化した「支える医療」の展開がこの街では必要不可欠となりました。超高齢社会では慢性期~終末期医療が重要であり、多職種が連携して地域を守っていくことが重要です。

 

 

夕張希望の杜が発足してから、予防医療として、ピロリ除菌の実施、肺炎球菌ワクチンの接種、口腔ケア等を積極的に行いました。その結果、胃癌、肺炎の発症が減少しました。また、疾病の重症化を未然に防ぐことで、市民1人あたり医療費は破綻前と比べ低く抑えることができています。在宅医療では多くの職種が連携し慢性疾患や障害と共存しながらADLの維持、QOLの向上を目指しております。

高齢者の生活や生きがいを重視し、ケアを充実して、24時間365日在宅医療がそのサポートをすることで、その人の日常生活をとりもどすことが目的です。より多くの方に住み慣れた環境で生きがいをもって最後まで暮らしていける街を創っていきたいと考えています。

数十年後の日本の高齢化率は現在の夕張と同程度になると言われています。夕張での医療介護サービスの提供システムは、今後の日本の医療、介護、福祉の道標となると確信しています。

地域の医療、生活を支える夕張希望の杜をどうぞ宜しくお願いいたします。

理事長  八田 政浩